大河に一滴を。

大河ドラマの感想を中心に、歴史への思いを綴ります

「青天を衝け」第8回の感想

今回アップが非常に遅れて、反省しております。

今年は何だか季節が進むスピードが速くありませんか?
4月始めにはもう何だかゴールデンウィークの頃の陽気みたいだと思っていたら、その後は季節が逆戻りしたかのような天候。雪とか降ってましたよね。
「三歩進んで、二歩下がる」とは、このこと?

春爛漫、血洗村

今回は血洗村はおめでたくて温かな空気に満ちていました。
しかも千代の花嫁姿は清楚でとても美しい。白無垢だったけど、時代的には合ってると思って良いんですよね。うちのおばあちゃんは、黒留め袖に白い角隠しだったって言ってたし、どうなんでしょうか。

とりあえずネットで調べてみたら、江戸時代後半は白無垢でいいみたい。
でも、絹だから今でも当時でもものすごく高価です。現代のように貸衣装なんてないですからね。もしかしたら栄一の家は藍染め以外に養蚕もしているから、その製品を使ったってことかもしれません。養蚕しているのに、絹以外はそもそも考えられないですよね。代々渋沢家に伝わっている白無垢があるのかも。

また渋沢家に向かった嫁入り行列が渋沢家の前で出迎えられる場面は、自然な作りで、ちょっと不思議な雰囲気でした。ドラマチックではなくドキュメンタリーっぽくて、しかも最近行われた嫁入りを観ているんじゃないかと思ったくらいです。子どものころ隣の家のお姉さんが、白無垢姿で近所の人たちが見守る中お嫁に行ったことを思い出しました。

なぜだか幕末に徳川家康が合う

オープニングの徳川家康の補足はわかりやすくて、幕末はこれからどんどん複雑になっていくので、ありがたいです。
これまでいろいろな幕末を舞台にしたドラマを観てきましたが、薩摩から、長州から、幕府から、会津からなどなど、さまざまな立場がありますから、どの視点で見るかでとらえ方が大きく変わってきます。事実は一つしかないのですが。
視点がたくさんあるから複雑にもなってしまうわけで、今回の大河のように徳川家康が整理してくれると本当にいいですね。今後も活躍に期待します。

で、今回特筆すべきは、井伊直弼を「茶菓ポン」と紹介してくれたこと。
全然知らなかったので、なんか井伊直弼が一気に身近に感じられました。
俳優さんもぬぼーっとした感じで演じていて、ますます「ちゃーかぽんぽんっ」(天才バカボンのメロディーで)って節つけて言いたくなります。ほんとは、茶道や能楽などに造詣が深くて、地元の彦根では尊敬されていたと聞いたことがあるので、賛否両論あるかもしれませんが。
こんなにぬぼーっとしているのに、あの「安政の大獄」を行うんですからね。人は見かけによりません。しかも、今際の際の家定から、慶喜や斉昭などの粛清を託されたからといってもこんなに愚直に約束を守る人も珍しくありませんか? 一途さゆえの狂気みたいなものが出ています。ひゃー、「安政の大獄」は一体どんなことになるのやら。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回アップがとても遅くなった上、主人公の栄一に全然触れてませんでしたが、自分の力で千代を獲得しに行く栄一は立派です。人生のこんなに大切なところで、後悔したくないよね。

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想像上の動物だったっけ?